これはウォルター・デイヴィスJr.の初リーダー作にして
彼がブルーノートに残した唯一のリーダー作でもある。
ジャケットを一目見れば分かるように、
ウォルター・デイヴィスJr.は一度見たら忘れられない
強烈なインパクトを残す容姿だがそれに比べると
幾分音の方はオーソドックス。
本アルバムも全て彼のオリジナルで構成されている。 「ルンバ・ヌンバ」「マイナー・マインド」「ミリーズ・ディライト」など
どれをとっても聴き応えのある佳曲だ。
いわゆる耳障りのいいだけの曲ではない。
肝心のピアノの方はと言うとハードバップを吸収しながらも
型にはまらないフレーズが新鮮だ。
ハードバップ作品ではジャッキー・マクリーンとドナルド・バードのコンビに
何度となくお目にかかるが、本アルバムでもいつもながらに高水準のプレイを
維持している。 さすがであり、脅威に値する。
余談だがアルバムタイトルになっている「デイヴィス・カップ 」なる曲は
本アルバムには収録されていない。
このアルバムを製作する3ヶ月前に、ウォルター・デイヴィスJr.が
サイドメンで参加したジャッキー・マクリーンのブルーノート盤
『ニュー・ソイル』の方に収められている。
デイヴィス・カップ/ウォルター・デイヴィスJr.
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